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ヒスパノーラ / Hispañola - フィリップ・ボア&ザ・ヴードゥークラブ / Phillip Boa & The Voodooclub


Hispanola/back Hispanola/obi Hispanola/front Hispanola/tracklist, liner notes English full translation




「不思議の世界のサウンドトラック
ヨーロッパ・ロック・シーンをリードするフィリップ・ボアのめくるめくカラフル・ポップ・ワールド。
日本盤のみT・レックスのカヴァー曲を追加収録。」

"The sound track of a wonder world
The dazzling colorful pop world of Phillip Boa who leads European rock scene.
Only the Japan CD includes the added cover song of T. Rex."


発売: ポリドール株式会社・1990年
Polydor Records 1990

税込定価¥2,800 (税抜価格¥2,718)
2,800 yen with tax (2,718 yen without tax)

(曲目 / tracklist)
1. THIS IS MICHAEL / ジス・イズ・マイケル
2. I DON'T NEED YOUR SUMMER (BLOOD STRANGLED BANNER) / おまえの夏はいらない
3. THE DAY I LOST MY SLEEP / 眠りを失くした日
4. JULES VERNE / ジュール・ヴェルヌ
5. LOVE-HATE-CRAP! / ラヴ・ヘイト・クラップ!
6. KOENIG HEDON / ヘドン王
7. ROCSHEE / ロッシー
8. THEY PAINT THE SILENCE (BLOOD STRANGLED BANNER-THE OCCIDENT) / 静寂を塗りつぶす者
9. DON'T KILL ME SLAUGHTERS / ドント・キル・ミー・スローターズ
10. ERNEST STATUE / アーネスト・スタチュー
11. EVA IN THE FROGGARDEN / 蛙の園のエヴァ
12. DE-GENERATORS / ディ・ジェネレイターズ
13. 29 TH LIFE-AFFAIR / 29回目の人生問題
14. I'M SO PHISTICATED / アイム・ソー・フィスティケイテッド
15. BOA-DIDDLEY / ボア・ディドリー
16. SOLID GOLD, EASY ACTION* / ソリッド・ゴールド、イージー・アクション

*日本盤のみボーナス・トラック *hispanola01
1. ジス・イズ・マイケル

マイケルが来る
奴に手を出すな!
これがマイケル
手を出すな 出すんじゃない!
奴は何でもわかっている
あれこれ夢を見てもいる
だましの手口も知っている
汚い手口
頭はいつもフル回転 止まることを知らない
世界を飛びまわり
俺たちのことを見ている
友だちも大勢いるらしい……
その道の友だちが
かつては工場で働いていた
組合の活動家でもあった……
それが今は……
ひどい嘘をつく
他の連中と同じようなひどい嘘
奴に近寄らない方がいい
この世界さえ敵にまわす……
時間に追いかけられて
時間は失われた
*hispanola02
2. おまえの夏はいらない

(血にむせかえる旗じるし)

一人の少女との生活が始まった
頭に狂気の帽子をのせ
愛をまき散らす
きらめく水しぶきのように
スパークリング・ワインの中泳ぐ
そんな世界からやって来て
まき散らす……
おまえの夏はいらない
俺の愛がここにある
薔薇の花のように華やかな愛
おまえの掟には従えない
血と栄光の国の掟
階段をころげ落ちるように
夏の日々は後戻りを許してくれない
溶けて消えていくだけ
俺のすべてを見せてやる
希望と栄光の国のすべて
おまえの太陽はいらない
傷口に容赦なく照りつける太陽
汚れた頬を流れ落ちる
透きとおった冷たい水の方がいい
純粋に金だけの世界をめざす
血にむせかえる旗じるしのもと
おまえの血にむせかえる旗じるしのもと凍りつく
透きとおった冷たい冬のほうがいい
*hispanola03
3. 眠りを失くした日

おまえの瞳の中にはカルマ(業)が潜んでいた……
何か強い情念が
壁の向うから俺を見ていた……
催眠術とも違う
むしろ壁と そこにかけられたタペストリーの間に
入り込んでしまったような
果てしなく落ちて行くパラシュートのような……
その壁にピンで留めた紙切れの上
おまえが見えた
そしておまえに恋をした
印刷された見知らぬ少女の顔
碧の瞳が夜毎俺を見つめていた
そして俺は眠りを失くした
おまえの瞳にはさみを突き立てた時
俺は更に混乱していた
俺に向かって笑い 叫ぶおまえ
失くしてしまいそうだ
おまえの気配が俺の肉を切り刻む
俺のすべてを引きちぎる
眠りにつく前に
一人きりになる前に
すべてを否定したら
眠りを失くしたことを悟る
その時から その日から
俺は眠れない
*hispanola04
4. ジュール・ヴェルヌ

答えてほしい
訳を教えてほしい
何の指図もいらない
俺は充分満足なはずだ
それなのに何故
どこかがおかしい
その訳を教えてほしい
欲しいものがわかりさえすれば
自分が誰か
何が起こっているのか
誰について行けばいいのか
お願いだから教えてほしい
俺は何故生きるのか
俺は何故死ぬのか
どうしてもわからない
俺は空にさえ手が届く
なのにおまえは笑い 叫び 困惑している
孤独な俺の心
燃える俺の魂
忍び寄る寂しさ
怒り狂うビート
抑え切れない
*hispanola05
5. ラヴ・ヘイト・クラップ!

ラヴ・ヘイト・クラップ
おまえはゴミにまみれてメイク・ラヴ
俺も狂っていた
おまえはメイク・ラヴ
俺は好きだ
恋人はおまえ 俺はおまえと恋に落ちた
愛と憎しみと
*ラヴ・ヘイト・クラップ
ラヴ・ヘイト・クラップ
ラヴ・ヘイト・クラップ
ラヴ・ヘイト・クラップ
父親の飛行機で
戦争ゲームの前で
その時が来る
俺は恋している 違うんだ
愛と憎しみと
**おまえは変わった生きものだ
毎日気が変わる
おまえが恋人
実にもっともな話だ
少なくともおまえは

愛と悲しみと
ひどすぎる
氷のようなベッド
あまりにもひどすぎる
**
*hispanola06
6. ヘドン王

下り坂
どんどんおりていく
狙いをはずした矢
あなたの頭上を飛んでいった
定められた運命
それは あまり良くない
拷問にかけられた柱に
しばられる彼女の運命
止まってしまう人は完全に欲望を破戒する
止まってしまう人は完全に欲望を破戒する
治療に出会った人は
永遠になくならない
それぞれの中に小さなものがある
これらの聖なるもの
破滅させる

(※破戒→破壊)
*hispanola07
7. ロッシー

おまえはそういう奴
キラキラと視線を投げる
その瞳の中には
銃口が見える
魂には悪魔が棲みついている
すぐそこに見えている
――その顔は決して笑わない……
そういう人間
いつもいつでも人を幸福にすることばかり考えている
人に助けられると
どうしようもなく傷ついて悲しくなる
ロッシー
昇っては落ち
降りては上がる
俺の人生から
得るものは少ない
誓ってもいい
今 俺たちが生きているこの時こそが
火をつける時
新しい希望に向かって歩き出す時
風の故郷
歓喜と乳のあふれる国を探し出す
おまえこそが張本人
奴を死に至らしめる
*hispanola08
8. 静寂を塗りつぶす者

(血にむせかえる旗じるし
――西洋)

船を出す
息苦しい 邪悪な旗を挙げ
愚かしい赤い雪でそれを塗りたくる
汚れた雪 白さを失くしてしまった雪
助けてくれ 落ちてくる!
きたない色の数々
実際は誰にもわかりはしないのだ
気味の悪い
ぞっとする
理屈っぽい 腐った きたない色たち
静かなる美にさよならと手を振る
静寂を塗りつぶす者たち
クズを塗りたくる
クズを貼りつける
静寂までも塗りつぶす
嘘で嘘を塗りこめる
息が詰まりそうだ!
心を失くした 間抜けな支配者たち
*hispanola09
9. ドント・キル・ミー・スローターズ

能なしどもの顔が燃えて行く
あかあかと燃えている……
立ちのぼる炎
おとぎ話の裏に隠された
恐ろしい事実という訳じゃない
おまえに火をつける
芸術なのだから……
俺たちの腐り切った考えに
困ることはない
願いと希望だけが
永遠なのだから
だから歌おう
ばかげたラヴ・ソングを
*hispanola10
10. アーネスト・スタチュー

堂々たる風格の彫像
――忘れはしない
出会ったのは確か軍隊だった
狼の遠吠えが長く続く中で
潔白なのは俺たちだけだった……
身を隠そうとしたが
逃げ道がなかった
おまえはいつも本を読んでいた
風格のある本
無意味で 空虚な夜
俺のイライラした態度に
おまえは当惑し
俺たちは争った
若者たちと戦いと
うんざりだ……
堂々たる風格の彫像
約束しただろう
――そのうち
また会おうと……
その時は身震いすることだろう……
そして俺たちは捕まった
捕われの身から自由へと
傷つけられ 酔い 憎まれ、愛され
疑われ 踏みつけにされ
――何度も何度も――最低だ――針金……
*hispanola11
11. 蛙の園のエヴァ

ウウウ…ウウウ…
飛んで 飛んで…飛んで
私の庭に蛙がいる
上へ 下へ
上へ 下へ
太っていく 聞いている、からかっている
ほかの時代のもの
ほかの国のもの
かつては
*hispanola12
12. ディ・ジェネレイターズ

黄金の銃を手にした男たち
目を見れば
大嘘をついているのがわかる
俺の過去からよろしく
血が風に乗って
一日で世界中に飛び散る
ばかげた傷跡――信念
太陽に触れて火傷した
何と無邪気な――何と素晴らしい
――殺人さえ厭わない!
おまえのために人殺しさえする
ディ・ジェネレイターズ
ディ・ジェネレイターズ……
*hispanola13
13. 29回目の人生問題

*29 この愛すべき29
この愛すべき29の恋愛問題

何とも優しくはかない
大好きな日にはそれをしない



29 29 29 29
恋愛問題


楽しんで あとはわからない
楽しんで あとは生きていればわかる



*hispanola14
14. アイム・ソー・フィスティケイテッド

アイム・ソー・フィスティケイテッド
アイム・ソー・フィスティケイテッド
俺は走りまわる
腹の中にはブラシがひとつ
頭の中にはカーテン
調和は失われた 本当さ
俺は12番目の夢 俺が使っていたんだ
俺の頭の中には化石がひとつ
一睡もしなくても人生は楽し
走ることも 遊ぶこともできる
働いて 消えて行く
俺の頭の中には化石がひとつ
一睡もしなくても人生は楽し
走ることも 遊ぶこともできる
働いて 消えて行く
俺の頭の中では子供が一人走りまわる
俺はノンストップで飛びまわる
48時間 止まることなく
俺の頭の中には化石がひとつ
一睡もしなくても人生は楽し
走ることも 遊ぶこともできる
働いて 消えて行く
アイム・ソー・フィスティケイテッド
俺の頭の中には化石がひとつ
一睡もしなくても何と愛すべき人生
走ることも 遊ぶこともできる
働いて 消えて行く
俺の頭の中には化石がひとつ
一睡もしなくても人生は楽し
走ることも 遊ぶこともできる
働いて 消えて行く
*hispanola15
15. ボア・ディドリー

15曲目
俺が試した時 俺が落ちた時 おまえは知っているだろう
黒人の男たちは夜が最高
それはそういうところもある
それならそういうところもある
それならボア・ディドリーがいる ディドリーが
嫌な奴 嫌な奴 嫌な 嫌な奴
嫌な奴 嫌な 嫌な奴 嫌な奴
ああ最低!
鐘の音が空気を伝って行く
見てごらん 俺たちの歩く道の一部 とても堅い
ホットなファンク・バンド
あっちではジャムが始まっている
あの嫌な奴がほしい
嫌な 嫌な奴 嫌な 嫌な奴
嫌な 嫌な奴
最低の あいつ
俺の頭のまわり ユニコーンを追いかける
俺の頭のまわり ヤク中を追いかける
ピカソさん
嫌な 嫌な奴 嫌な 嫌な奴
嫌な 嫌な奴 嫌な 嫌な奴
*hispanola16
16. ソリッド・ゴールド、イージー・アクション(Marc Bolan & T. Rex)

ヘイ、ヘイ、ヘイ
人生なんて航海のようなもの
愛はブギーさ

ヘイ、ヘイ、ヘイ
揺れる船首のように楽に
木の上から
ヘイ、ヘイ、ヘイ

*俺は満足なんてしてやいない
俺は気楽にやってきたいんだ
ヘイ、ヘイ、ヘイ

虎の思考を持っていても
子羊のようにじっとみつめる
ヘイ、ヘイヘ、ヘイ

猫のように移動する
彼女が好きだと思っている
ヘイ、ヘイ、ヘイ

(*繰り返し)
さあ こぎ続けよう
(*繰り返し)
ヘイ、ヘイ、ヘイ

女は ヘッド・ライトを輝かせて
東の方にいるのさ
ヘイ、ヘイ、ヘイ

俺の苦しみをやわらげ
俺の涙を止めてくれ
ヘイ、ヘイ、ヘイ

(*繰り返し)

執念が 電話の会話中につのってくる間
僕の髪が彼女を笑わせてるんだ

(*繰り返し)

そいつは本当さ
彼女は気取り屋
でもオイラは気楽にやっていきたいんだ
ヘイ、ヘイ、ヘイ、……